不正アクセスとホームページ改ざんを防ぐ|福岡の企業が実践すべき対策
 
													福岡でホームページを運営する企業にとって、不正アクセスとホームページ改ざんは決して他人事ではありません。不正アクセスによるホームページ改ざんの被害は年々増加しており、企業規模を問わず誰もが標的になる可能性があります。
IPAが2025年2月に発表した「2024年度中小企業における情報セキュリティ対策の実態調査」によると、2023年度に不正アクセス被害を受けた企業419社のうち、**ホームページ改ざんの被害は16.5%**に上りました。また、業務サーバ内容の改ざんも15.5%と報告されており、不正アクセスによる改ざん被害は深刻な状況です。
この記事では、福岡の企業が不正アクセス対策とホームページ改ざん防止のために今すぐ実践できる具体的な方法を、エビデンスに基づいて詳しく解説します。不正アクセスからホームページを守り、改ざん防止を徹底するための実践的な対策を学びましょう。
目次
不正アクセスとホームページ改ざんの実態
不正アクセスによる被害の増加傾向
デジタルアーツ社が2024年9月に公開したレポートによると、2024年上半期の不正アクセス被害は157件で、セキュリティインシデント全体の中で最も多い被害類型となりました。このうち3分の1がホームページ改ざんやショッピングサイトへの不正アクセスによるもので、不正アクセスとホームページ改ざんは密接に関連しています。
JPCERT/CCのインシデント報告対応レポートによれば、2024年4月から6月のホームページ改ざん被害件数は43件でした。これはあくまで報告された件数であり、小規模な不正アクセスやホームページ改ざん、または報告されていない被害を含めれば、実際の不正アクセスによるホームページ改ざん件数はさらに多いと推測されます。
不正アクセスとホームページ改ざんの被害は、福岡の企業にとっても深刻なリスクです。不正アクセスによるホームページ改ざんを防止するためには、まず被害の実態を正確に理解することが重要です。
不正アクセスの主な手口
IPAの2024年度調査によると、不正アクセスの手口として最も多いのは「脆弱性を突かれた」攻撃で48.0%を占めています。次いで「ID・パスワードをだまし取られた」が36.8%、「取引先やグループ会社等を経由して侵入」が19.8%となっています。
不正アクセスによるホームページ改ざんでは、以下のような手口が使われます。
1. 管理者アカウントの乗っ取り
不正アクセスの最も一般的な手口の一つが、管理者アカウントを乗っ取る方法です。フィッシングメールやブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)により、管理者のIDとパスワードを盗み出し、正規の手順でホームページにログインします。
この不正アクセス手口では、管理者として正規の操作を行うため、ホームページ改ざんの痕跡が残りにくく、発見が遅れることが多いのです。不正アクセス対策として、管理者アカウントのセキュリティ強化は最優先事項です。
2. ソフトウェアの脆弱性を狙った不正アクセス
ホームページを構成するCMS(WordPress、Movable Typeなど)、プラグイン、テーマなどに存在する脆弱性を悪用して不正アクセスを行い、ホームページを改ざんする手口です。
2024年12月初頭には、国内約40の企業・団体のECサイトが不正アクセスにより改ざんされ、30万件以上の顧客情報漏洩が報告されました。この事例では、クロスサイトスクリプティング(XSS)やSQLインジェクションなどの脆弱性を悪用した不正アクセスにより、注文フォームにバックドア(裏口)が設置され、ホームページが改ざんされていました。
攻撃者は2021年から約3年にわたって不正アクセスを継続し、ホームページ改ざんを通じてクレジットカード情報を盗んでいたのです。この事例は、不正アクセスとホームページ改ざんが長期間にわたって継続するリスクを示しています。
3. FTPアカウント情報の窃取による不正アクセス
FTP(File Transfer Protocol)のアカウント情報が漏洩すると、攻撃者は直接サーバーにアクセスしてホームページのファイルを改ざんできます。不正アクセスの中でも、FTPを経由したホームページ改ざんは比較的シンプルですが、効果的な攻撃手法です。
FTPの通信は暗号化されていないため、通信内容を傍受されるリスクがあります。不正アクセス対策として、FTPSやSFTPなどの暗号化された通信プロトコルを使用することが重要です。
ホームページ改ざんによる被害の深刻さ
不正アクセスによるホームページ改ざんは、単にサイトの見た目が変わるだけではありません。以下のような深刻な被害をもたらします。
信用の失墜
福岡で事業を展開する企業にとって、ホームページは顧客との重要な接点です。不正アクセスによりホームページが改ざんされると、企業の信頼性が大きく損なわれます。
特に、ホームページ改ざんにより不適切なコンテンツが表示されたり、訪問者がマルウェア配信サイトに誘導されたりすると、企業のブランドイメージに深刻なダメージを与えます。不正アクセスとホームページ改ざんの防止は、企業の信用を守るために不可欠です。
顧客情報の漏洩
不正アクセスによるホームページ改ざんで最も深刻なのが、顧客情報の漏洩です。2024年12月の40社のECサイト改ざん事件では、30万件以上の顧客情報が漏洩した可能性があります。
ホームページ改ざんにより偽の決済ページが表示され、クレジットカード番号や個人情報が盗まれる「Webスキミング」と呼ばれる手口も増加しています。2023年11月には、不正アクセスによるホームページ改ざんでWebスキミングを行った事例が国内で初めて摘発されました。
事業継続への影響
不正アクセスによりホームページが改ざんされると、サイトを停止せざるを得なくなります。IPAの調査によると、サイバーインシデントからの復旧に要した期間の平均は5.8日ですが、50日以上を要した企業も2.1%存在します。
福岡の企業にとって、ホームページの長期停止は事業に大きな影響を与えます。不正アクセス対策とホームページ改ざん防止は、事業継続性を確保するためにも重要です。
福岡の企業が実践すべき不正アクセス対策
対策1:強固なパスワード管理と多要素認証
不正アクセス対策の基本は、強固なパスワード管理です。IPAの調査によると、不正アクセスの36.8%が「ID・パスワードをだまし取られた」ことによるものでした。
パスワードの強化
ホームページ管理画面への不正アクセスを防ぐため、以下のパスワード要件を満たしましょう。
- できるだけ長いパスワードを設定する
- 大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
- 推測されやすい単語を避ける(会社名、admin、passwordなど)
- 定期的にパスワードを変更する(3ヶ月に1回が目安)
- 同じパスワードを複数のサービスで使い回さない
多要素認証(MFA)の導入
多要素認証(MFA)は、不正アクセス対策として非常に効果的です。パスワードに加えて、スマートフォンアプリやSMSで送信される認証コードを要求することで、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。
WordPressなど多くのCMSでは、多要素認証プラグインが提供されています。福岡の企業でホームページを運営している場合、多要素認証の導入は不正アクセス対策の最優先事項です。
多要素認証により、たとえパスワードが漏洩しても、不正アクセスによるホームページ改ざんを防ぐことができます。
対策2:ソフトウェアとプラグインの定期的な更新
不正アクセスの48.0%が「脆弱性を突かれた」ことによるものです。脆弱性を悪用した不正アクセスによるホームページ改ざんを防ぐには、ソフトウェアの定期的な更新が不可欠です。
CMSの更新
WordPressやMovable TypeなどのCMSは、定期的にセキュリティパッチがリリースされます。不正アクセス対策として、これらの更新を迅速に適用することが重要です。
更新を怠ると、既知の脆弱性を悪用した不正アクセスにより、ホームページが改ざんされるリスクが高まります。
プラグインとテーマの更新
Patchstackの「State of WordPress Security 2025」によると、2024年に報告されたWordPress関連の脆弱性のうち、96%がプラグイン由来でした。プラグインの脆弱性を悪用した不正アクセスは、ホームページ改ざんの主要な原因です。
福岡の企業がWordPressでホームページを運営している場合、以下の点に注意しましょう。
- 使用していないプラグインは削除する
- プラグインとテーマを常に最新バージョンに保つ
- 信頼できる開発者のプラグインのみを使用する
- 更新が長期間行われていないプラグインは使用を避ける
不正アクセスによるホームページ改ざんを防ぐため、プラグインの管理は徹底しましょう。
自動更新の設定
CMSやプラグインの自動更新機能を有効にすることで、不正アクセス対策を自動化できます。ただし、自動更新により互換性の問題が発生する可能性もあるため、テスト環境での確認が推奨されます。
対策3:アクセス制限とIPアドレスフィルタリング
不正アクセス対策として、ホームページの管理画面へのアクセスを制限することも有効です。
管理画面URLの変更
WordPressの場合、デフォルトの管理画面URLは「/wp-admin」です。このURLを変更することで、不正アクセスの試行を減らすことができます。ただし、これは完全な不正アクセス対策ではなく、他の対策と組み合わせることが重要です。
IPアドレスによるアクセス制限
特定のIPアドレスからのみ管理画面にアクセスできるように制限することで、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。福岡のオフィスや自宅など、信頼できるIPアドレスからのアクセスのみを許可しましょう。
.htaccessファイルやファイアウォール設定により、IPアドレス制限を実装できます。これは不正アクセスによるホームページ改ざんを防ぐ有効な手段です。
ログイン試行回数の制限
ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)による不正アクセスを防ぐため、ログイン試行回数を制限しましょう。一定回数以上ログインに失敗した場合、一定時間そのIPアドレスからのアクセスをブロックします。
WordPressの場合、「Limit Login Attempts Reloaded」などのプラグインで簡単に実装できます。この不正アクセス対策により、ホームページ改ざんのリスクを低減できます。
対策4:WAF(Web Application Firewall)の導入
WAF(Web Application Firewall)は、不正アクセスからホームページを保護する専門的なツールです。SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃を検知・ブロックします。
2024年12月の40社のECサイト改ざん事件では、XSSやSQLインジェクションなどの脆弱性を悪用した不正アクセスによりホームページが改ざんされました。WAFを導入していれば、これらの不正アクセスを防げた可能性があります。
WAFには、クラウド型とホスト型があります。福岡の中小企業には、初期費用が抑えられるクラウド型WAFが適しています。CloudflareやSucuriなどのサービスが代表的です。
WAFの導入は、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止の強力な手段です。
対策5:FTP/SFTP接続のセキュリティ強化
FTPアカウント情報の漏洩による不正アクセスを防ぐため、以下の対策を実施しましょう。
FTPS/SFTPの使用
通常のFTPは通信が暗号化されていないため、不正アクセスのリスクがあります。FTPS(FTP over SSL/TLS)またはSFTP(SSH File Transfer Protocol)を使用することで、通信内容を暗号化し、不正アクセスを防げます。
FTPアカウントの適切な管理
- FTPアカウントごとにアクセス権限を最小限に設定
- 不要になったFTPアカウントは即座に削除
- 強固なパスワードを使用
- 定期的にパスワードを変更
FTP接続のセキュリティ強化は、不正アクセスによるホームページ改ざんを防ぐ基本的な対策です。
対策6:SSL/TLS証明書の適切な管理
SSL/TLS証明書は、ホームページとユーザー間の通信を暗号化します。これにより、通信内容の盗聴や改ざんを防ぎ、不正アクセスのリスクを低減できます。
証明書の有効期限管理
SSL/TLS証明書の有効期限が切れると、ブラウザに警告が表示され、ユーザーがサイトにアクセスできなくなります。証明書の自動更新を設定するか、有効期限を定期的に確認しましょう。
適切な証明書の選択
EV証明書(Extended Validation)は、企業の実在性を厳格に審査するため、ユーザーに高い信頼性を提供します。福岡で顧客情報を扱う企業のホームページには、EV証明書の導入を検討しましょう。
SSL/TLS証明書の適切な管理は、不正アクセス対策の一環として重要です。
ホームページ改ざん防止の実践的な対策
対策1:改ざん検知システムの導入
不正アクセスによるホームページ改ざんを早期に発見するため、改ざん検知システムの導入が有効です。
改ざん検知の仕組み
改ざん検知システムは、ホームページのファイルを定期的に監視し、不正な変更を検知します。主な手法は以下の通りです。
- ソース解析型(パターンマッチ型): 過去の改ざんパターンと照合
- ハッシュ値比較型: ファイルのハッシュ値を定期的に比較
- 定期巡回型: 定期的にファイルの内容を確認
- リアルタイム監視型: ファイルの変更をリアルタイムで検知
改ざん検知システムにより、不正アクセスによるホームページ改ざんを迅速に発見し、被害を最小限に抑えることができます。
自動復旧機能
一部の改ざん検知システムには、検知から復旧までを自動で行う機能があります。ALSOKのホームページ改ざん対策サービスは、改ざんの検知から復旧までを0.1秒以内に自動で行うことができます。
自動復旧機能により、不正アクセスによるホームページ改ざんの被害を最小化できます。
対策2:定期的なバックアップ
不正アクセスによりホームページが改ざんされた場合、バックアップがあれば迅速に復旧できます。
バックアップの頻度
ホームページの更新頻度に応じて、バックアップの頻度を設定しましょう。
- 毎日更新するホームページ: 毎日バックアップ
- 週に数回更新するホームページ: 週1回バックアップ
- 月に数回更新するホームページ: 週1回または月2回バックアップ
バックアップは、不正アクセスによるホームページ改ざんからの復旧に不可欠です。
バックアップの保管場所
バックアップデータは、ホームページとは別の場所に保管しましょう。同じサーバーにバックアップを保管すると、不正アクセスによりバックアップも改ざんされる可能性があります。
- 外部ストレージサービス(Dropbox、Google Driveなど)
- 別のサーバー
- 物理メディア(外付けHDD、USBメモリなど)
複数の場所にバックアップを保管することで、不正アクセスによるホームページ改ざんからの確実な復旧が可能になります。
自動バックアップの設定
WordPressの場合、「UpdraftPlus」や「BackWPup」などのプラグインで自動バックアップを設定できます。自動化により、バックアップ忘れを防ぎ、不正アクセス対策を強化できます。
対策3:ファイルの整合性チェック
定期的にホームページのファイルの整合性をチェックすることで、不正アクセスによるホームページ改ざんを早期に発見できます。
チェックサムの活用
各ファイルのチェックサム(ハッシュ値)を定期的に計算し、以前の値と比較します。値が変わっていれば、ファイルが改ざんされた可能性があります。
Linuxサーバーの場合、md5sumやsha256sumコマンドでチェックサムを計算できます。これは不正アクセスによるホームページ改ざんを検知する効果的な方法です。
CMSのコアファイル検証
WordPressの場合、wp-cliコマンドで公式リポジトリのファイルと比較できます。
bash
wp core verify-checksumsこのコマンドにより、不正アクセスによるWordPressコアファイルの改ざんを検出できます。
対策4:セキュリティプラグインの活用
WordPressなどのCMSでは、セキュリティプラグインを活用することで、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止を強化できます。
推奨セキュリティプラグイン
- Wordfence Security: ファイアウォール、マルウェアスキャン、ログイン制限
- iThemes Security: 不正アクセス防止、ファイル整合性チェック
- Sucuri Security: マルウェアスキャン、改ざん検知、ハードニング
これらのプラグインは、不正アクセスの試行をブロックし、ホームページ改ざんを早期に検知します。
定期的なマルウェアスキャン
セキュリティプラグインを使用して、定期的にホームページをスキャンしましょう。マルウェアやバックドアが発見された場合、不正アクセスにより既にホームページが改ざんされている可能性があります。
対策5:従業員へのセキュリティ教育
不正アクセスの多くは、従業員のセキュリティ意識の低さに起因します。福岡の企業でホームページを運営する場合、従業員へのセキュリティ教育が不正アクセス対策として重要です。
教育すべき内容
- フィッシングメールの見分け方: 不正アクセスの36.8%がID・パスワードをだまし取られたことによるもの
- 安全なパスワードの作成方法
- 怪しいリンクや添付ファイルをクリックしない
- 不審なメールを受信した場合の報告手順
- ソーシャルエンジニアリング攻撃への対処法
従業員のセキュリティ意識を高めることで、不正アクセスとホームページ改ざんのリスクを大幅に低減できます。
定期的な訓練
模擬フィッシングメールを送信するなど、定期的に訓練を実施しましょう。実践的な訓練により、不正アクセスに対する従業員の警戒心を高めることができます。
ホームページ改ざんが発生した場合の対応
初動対応
不正アクセスによりホームページが改ざんされた場合、迅速な初動対応が被害の拡大を防ぎます。
1. ホームページの公開停止
改ざんされたホームページをすぐに公開停止しましょう。訪問者がマルウェアに感染したり、偽サイトに誘導されたりするリスクを防ぎます。
2. 改ざん箇所の特定
どのファイルが改ざんされたかを特定します。バックアップと比較することで、不正アクセスにより変更された箇所を確認できます。
3. 不正アクセスの経路を調査
サーバーのアクセスログを確認し、不正アクセスの経路を特定します。以下の点を確認しましょう。
- 不審なIPアドレスからのアクセス
- 管理画面への不正ログイン試行
- FTP接続の履歴
- 不審なファイルのアップロード
不正アクセスの経路を特定することで、同じ手口での再発を防げます。
復旧作業
1. バックアップからの復元
不正アクセスによる改ざん前のバックアップからホームページを復元します。バックアップがない場合、改ざん箇所を手動で修正する必要があります。
2. パスワードの変更
すべての管理者アカウント、FTPアカウント、データベースのパスワードを変更します。不正アクセスにより既にパスワードが漏洩している可能性があるためです。
3. セキュリティ対策の強化
不正アクセスの経路を塞ぐため、セキュリティ対策を強化します。
- 脆弱性のあるプラグインやテーマの更新または削除
- WAFの導入
- 多要素認証の導入
- IPアドレス制限の設定
これらの対策により、同じ手口での不正アクセスとホームページ改ざんを防ぎます。
4. マルウェアスキャン
復旧後、マルウェアスキャンを実施し、バックドアや残存するマルウェアがないか確認します。Wordfence SecurityやSucuri Securityなどのプラグインが有効です。
再発防止策
不正アクセスとホームページ改ざんの再発を防ぐため、以下の対策を実施しましょう。
1. セキュリティ監査
専門家によるセキュリティ監査を実施し、ホームページの脆弱性を洗い出します。2024年12月の40社のECサイト改ざん事件では、簡易的な診断のみでは複雑な脆弱性を検出できなかった可能性が指摘されています。
2. 継続的な監視
改ざん検知システムやWAFにより、ホームページを継続的に監視します。不正アクセスの試行や改ざんを早期に検知することで、被害を最小化できます。
3. インシデント対応計画の策定
不正アクセスとホームページ改ざんが発生した場合の対応手順を事前に策定しておきましょう。経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver.2.0」でも、「サイバー攻撃を受けた場合の復旧への備え」が重要項目として追加されています。
インシデント対応計画には以下を含めます。
- 連絡体制: 誰に連絡し、誰が対応するか
- 初動対応手順: ホームページの公開停止、改ざん箇所の特定など
- 復旧手順: バックアップからの復元、パスワード変更など
- 外部専門家の連絡先: セキュリティ企業、弁護士など
- 顧客への通知方法: 個人情報漏洩が発生した場合の通知手順
計画を策定することで、不正アクセスとホームページ改ざんが発生した際に迅速かつ適切に対応できます。
福岡の企業におすすめのセキュリティサービス
クラウド型WAFサービス
福岡の中小企業には、初期費用を抑えられるクラウド型WAFが適しています。
Cloudflare
- グローバルCDNとWAFを提供
- DDoS攻撃対策も含む
- 無料プランから利用可能
- 不正アクセス対策とホームページ改ざん防止に効果的
Sucuri
- WordPress専門のセキュリティサービス
- WAF、マルウェアスキャン、改ざん検知を提供
- 不正アクセスによるホームページ改ざんからの復旧支援も
改ざん検知サービス
ALSOK ホームページ改ざん対策
- 24時間365日監視
- 0.1秒以内の自動復旧
- 不正アクセスによるホームページ改ざんを迅速に対処
WebPatrol(東京電機大学発ベンチャー)
- 日本企業向けの改ざん検知サービス
- 不正アクセスとホームページ改ざんの早期発見に特化
セキュリティ診断サービス
LANSCOPEプロフェッショナルサービス
- Webアプリケーションの脆弱性診断
- XSS、SQLインジェクションなどの脆弱性を検出
- 不正アクセスのリスクを事前に洗い出し
福岡の企業は、これらのサービスを活用することで、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止を強化できます。
不正アクセス対策とホームページ改ざん防止のチェックリスト
福岡の企業が今すぐ確認すべき、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止のチェックリストです。
基本的な不正アクセス対策
- 強固なパスワードを設定している
- 多要素認証(MFA)を導入している
- CMS、プラグイン、テーマを最新バージョンに更新している
- 使用していないプラグインを削除している
- 管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限している
- ログイン試行回数を制限している
- FTPの代わりにFTPSまたはSFTPを使用している
- SSL/TLS証明書を導入し、有効期限を管理している
ホームページ改ざん防止対策
- 改ざん検知システムを導入している
- 定期的にバックアップを取得している
- バックアップをホームページとは別の場所に保管している
- ファイルの整合性を定期的にチェックしている
- セキュリティプラグインを導入し、定期的にスキャンしている
- WAF(Web Application Firewall)を導入している
組織的な不正アクセス対策
- 従業員にセキュリティ教育を実施している
- フィッシングメール訓練を定期的に行っている
- インシデント対応計画を策定している
- セキュリティ監査を定期的に実施している
- 不正アクセスとホームページ改ざんの監視体制を構築している
このチェックリストを活用して、福岡の企業における不正アクセス対策とホームページ改ざん防止を徹底しましょう。
まとめ:不正アクセスとホームページ改ざんから福岡の企業を守るために
不正アクセスとホームページ改ざんは、福岡の企業にとって深刻な脅威です。2024年上半期だけで157件の不正アクセス被害が報告され、そのうち3分の1がホームページ改ざんに関連していました。
不正アクセス対策とホームページ改ざん防止には、以下の実践的な対策が重要です。
- 強固なパスワード管理と多要素認証の導入: 不正アクセスの36.8%がID・パスワードをだまし取られたことによるもの
- ソフトウェアとプラグインの定期的な更新: 不正アクセスの48.0%が脆弱性を突かれたことによるもの
- アクセス制限とIPアドレスフィルタリング: 不正アクセスの試行を減らす
- WAFの導入: SQLインジェクション、XSSなどの不正アクセスをブロック
- 改ざん検知システムの導入: 不正アクセスによるホームページ改ざんを早期発見
- 定期的なバックアップ: 不正アクセスとホームページ改ざんからの迅速な復旧を可能に
福岡でホームページを運営する企業は、これらの不正アクセス対策とホームページ改ざん防止策を総合的に実施することで、サイバー攻撃のリスクを大幅に低減できます。
不正アクセスとホームページ改ざんは、企業規模を問わず発生します。「自社は狙われない」という認識は危険です。今すぐ不正アクセス対策とホームページ改ざん防止の取り組みを始めましょう。
福岡の企業の信頼とビジネスを守るため、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止は最優先事項です。この記事で紹介した対策を実践し、安全なホームページ運営を実現してください。
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福岡でホームページのセキュリティ対策にお悩みの方へ
Webaxisでは、不正アクセス対策とホームページ改ざん防止を含む、総合的なセキュリティ対策をサポートしています。福岡の企業のホームページを、不正アクセスから守るための最適なソリューションをご提案します。
 
					 
					