WordPress vs Wix・Jimdo|中小企業に向いているのは?

ジャリア | 投稿: [更新日:]
ホームページ制作
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ホームページを作りたいと思ったとき、制作会社からは「WordPress」を勧められ、自分で調べると「Wix」や「Jimdo」といった月額制のサービスも見つかります。どれも「簡単にホームページが作れる」と謳っていますが、一体何が違うのでしょうか?

この記事では、福岡企業の経営者や担当者が判断しやすいように、WordPressとWix・Jimdoの違いを費用・機能・将来性の面から徹底比較します。

Wix・Jimdoとは?月額制ホームページサービスの特徴

月額制ホームページサービスの仕組み

Wix(ウィックス)やJimdo(ジンドゥー)は、月額料金を支払うことでホームページを作成・公開できるサービスです。よく「ホームページビルダーのオンライン版」と例えられます。

これらのサービスの最大の特徴は、ブラウザ上でマウス操作だけでホームページを作れることです。パーツをドラッグ&ドロップで配置し、テキストを入力し、写真をアップロードすれば、その場でホームページが完成します。プログラミングの知識は一切不要で、早ければ数時間でホームページを公開できます。

月額制サービスの料金体系

WixもJimdoも基本的には月額制で、プランによって使える機能が異なります。

Wixの場合、無料プランから始められますが、独自ドメインが使えず広告が表示されます。ビジネスプランは月額1,500円程度から、本格的な企業サイト向けのプランは月額2,500円から3,000円程度です。

Jimdoも同様に、無料プランと有料プランがあり、ビジネス向けのプランは月額1,000円から2,000円程度です。どちらも年間契約にすると若干安くなります。

一見すると非常に安く感じますが、この料金にはサーバー代やドメイン代、システム利用料がすべて含まれています。つまり、使い続ける限り毎月この金額を払い続けることになります。

WordPressとWix・Jimdoの5つの違い

1. 初期費用と月額費用の考え方

WordPressは初期費用が高く、月額費用が比較的安いという特徴があります。制作を依頼する場合、初期費用として30万円から300万円程度かかりますが、その後の月額費用はサーバー代や保守費用を含めて1万円から3万円程度です。

一方、WixやJimdoは初期費用がほとんどかからず、自分で作れば0円でスタートできます。ただし月額費用として1,000円から3,000円程度を払い続ける必要があります。

5年間の総コストで比較してみましょう。Wixを月額2,000円で5年間使うと、総額は12万円です。一方、WordPressを初期費用50万円、月額1万円で運用すると、5年間で110万円になります。金額だけ見るとWixの方が圧倒的に安く感じます。

しかし、この計算には大きな落とし穴があります。Wixは5年後も自社の資産にはなりませんが、WordPressは自社の資産として残り、他社への移管も可能です。また、WordPressは機能拡張やデザイン変更の自由度が高いため、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できます。

2. デザインの自由度

Wixは約800種類、Jimdoは約40種類のテンプレートから選んで使います。テンプレートの中からパーツを移動させたり色を変えたりすることはできますが、基本的な構造や配置には制限があります。「このテンプレートの雰囲気は好きだけど、トップページの構成は大きく変えたい」といった要望には応えにくいのが現実です。

WordPressは数万種類のテーマ(テンプレート)が存在し、さらにカスタマイズの自由度も非常に高いです。既存のテーマをベースにしながらも、デザインを大幅に変更できます。完全オリジナルのデザインも実現可能で、企業のブランドイメージに合わせた独自性の高いサイトを作れます。

福岡で地域密着型のビジネスを展開している企業なら、競合他社と差別化するためにもデザインの自由度は重要なポイントです。

3. 機能拡張の柔軟性

Wixには「アプリマーケット」、Jimdoにも追加機能がありますが、用意されている機能の中からしか選べません。たとえば予約システムを追加したいと思っても、Wixが提供する予約アプリを使うしかなく、自社独自の要件に完全に合わせることは難しいです。

WordPressは5万種類以上のプラグイン(拡張機能)が存在し、さらに独自開発も可能です。会員システムや予約システム、決済機能、外部システムとの連携など、ビジネスの成長に合わせて必要な機能を追加できます。福岡の企業でも、最初はシンプルなコーポレートサイトとしてスタートし、後からECサイト機能を追加したり、多言語対応したりと、段階的に機能を拡張しているケースが多くあります。

4. SEO(検索対策)の強さ

WixもJimdoも、基本的なSEO機能は備えています。ページタイトルやメタディスクリプションの設定、URLの編集などは可能です。ただし、細かいSEO設定やサイト構造の最適化には限界があります。

WordPressはSEOに非常に強いシステムとして知られています。検索エンジンが理解しやすいコード構造になっており、SEO専用のプラグインも豊富です。Yoast SEOやAll in One SEOといったプラグインを使えば、専門知識がなくても高度なSEO対策が可能になります。

「福岡市 税理士」「福岡 美容室」といった地域キーワードで上位表示を目指すなら、SEOに強いWordPressの方が有利です。実際、検索結果の上位に表示されている企業サイトの多くがWordPressで作られています。

5. データの所有権と移管

これが最も重要な違いかもしれません。

WixやJimdoで作ったホームページは、そのプラットフォーム上にしか存在できません。もし将来、サービスの内容や料金に不満が出たり、より高度な機能が必要になったりしても、簡単には他のシステムに移行できません。コンテンツを手作業でコピーして移すことはできても、デザインやレイアウト、機能はすべて一から作り直しになります。

WordPressは自社でサーバーを契約して運用するため、データもデザインもすべて自社の資産です。制作会社を変更したい場合も、データをそのまま引き継げます。サーバーを引っ越すことも、別の制作会社にメンテナンスを依頼することも自由です。

福岡で長期的にビジネスを展開する企業にとって、この「自由度」は非常に重要です。10年後、20年後を見据えたとき、プラットフォームに依存しない選択をすることがリスクヘッジになります。

WordPress・Wix・Jimdo|比較表で見る違い

ここまでの内容を表にまとめてみましょう。

初期費用の面では、Wixが0円から10万円、Jimdoが0円から5万円なのに対し、WordPressは30万円から300万円と大きな開きがあります。

月額費用は、Wixが1,000円から3,000円、Jimdoが1,000円から2,000円、WordPressが1万円から3万円です。

自社更新はどれも可能ですが、操作の簡単さではWixとJimdoに軍配が上がります。WordPressも十分に更新しやすいですが、最初の学習コストは少し高めです。

デザイン自由度は、WixとJimdoが中程度なのに対し、WordPressは非常に高いです。

機能拡張性も、WixとJimdoは制限があるのに対し、WordPressは制限がほとんどありません。

SEOの強さは、WixとJimdoが標準的なのに対し、WordPressは非常に強いです。

制作会社の変更は、WixとJimdoは困難、WordPressは容易です。

5年間の総コストは、Wixが約12万円から18万円、Jimdoが約12万円から15万円、WordPressが約90万円から230万円です。

数字だけ見るとWixやJimdoが圧倒的に安く見えますが、機能性や将来性を考えると単純比較はできません。

Wix・Jimdoが向いている福岡企業

すべての企業にWordPressが最適というわけではありません。WixやJimdoが向いているケースもあります。

とにかく初期費用を抑えたい

開業したばかりで資金に余裕がない、まずは名刺代わりのホームページがあればいい、という段階ならWixやJimdoは良い選択肢です。月額2,000円程度なら、試しに始めてみて合わなければやめることもできます。

福岡で個人事業主として起業したばかりの方や、小規模な店舗を始めたばかりの方なら、まずWixやJimdoでスタートし、事業が軌道に乗ってからWordPressにリニューアルする、という段階的なアプローチも現実的です。

自分ですべて管理したい

制作会社とのやり取りが面倒、すべて自分でコントロールしたい、という方にはWixやJimdoが向いています。デザインの変更もコンテンツの追加も、すべて自分のペースで進められます。

機能はシンプルで十分

会社概要とサービス紹介、お問い合わせフォームがあれば十分、という場合は、WixやJimdoでも問題ありません。複雑な機能が必要ないなら、シンプルなシステムの方が管理もしやすいです。

ITに詳しい担当者がいない

社内にITリテラシーの高い人材がおらず、WordPressの更新作業に不安がある場合は、より直感的に操作できるWixやJimdoの方が安心かもしれません。

WordPressが向いている福岡企業

一方、以下のような企業にはWordPressをおすすめします。

本格的に集客したい

ホームページからの問い合わせや売上を増やしたい、SEO対策に力を入れたい、という企業にはWordPressが向いています。福岡市内で競合が多い業種ほど、SEOの強さが集客を左右します。

「福岡 注文住宅」「福岡市 整体院」といったキーワードで上位表示を狙うなら、WordPressのSEO機能を活かさない手はありません。

将来的に機能を拡張したい

今はシンプルなコーポレートサイトでいいけれど、将来的にはオンライン予約機能をつけたい、ECサイトを始めたい、会員制サービスを展開したい、といった展望がある場合は、最初からWordPressで構築しておく方が賢明です。

後からWixやJimdoからWordPressに移行するのは、結果的に二度手間になり、コストも時間もかかります。

独自性のあるデザインにこだわりたい

競合他社と差別化したい、自社のブランドイメージをしっかり表現したい、という場合は、デザインの自由度が高いWordPressが適しています。

福岡には優れたデザイン力を持つ制作会社が多くありますが、その力を最大限に発揮できるのはWordPressのようなカスタマイズ性の高いシステムです。

制作会社に依存したくない

将来的に制作会社を変更する可能性がある、自社でサーバーやデータをコントロールしたい、という企業にはWordPressが向いています。

福岡の企業でも、最初に依頼した制作会社との関係がうまくいかなくなったり、より専門性の高い会社に切り替えたくなったりすることがあります。そんなとき、WordPressなら比較的スムーズに移管できます。

迷ったときの判断基準

WordPressとWixやJimdo、どちらを選ぶか迷ったときは、以下の質問に答えてみてください。

ホームページから本格的に集客したいですか? もしイエスなら、WordPressの方が長期的には有利です。SEO対策やコンテンツマーケティングに力を入れるなら、WordPressの機能が必要になります。

3年後、5年後に機能を追加する可能性はありますか? 可能性があるなら、最初からWordPressで構築しておく方が得策です。後から移行するより、最初から拡張性の高いシステムを選んでおく方がトータルコストは抑えられます。

初期投資として30万円以上の予算はありますか? 予算がある程度確保できるなら、WordPressで本格的なサイトを作る方が費用対効果は高いでしょう。予算が厳しいなら、WixやJimdoでスタートして様子を見るのも現実的です。

社内にITに詳しい担当者はいますか? いるならWordPressでも問題なく運用できます。いないなら、WixやJimdoの方が扱いやすいかもしれません。ただし、WordPressでも制作会社のサポートがあれば十分に運用可能です。

データやサイトを自社の資産にしたいですか? 長期的に見て自社の資産として保有したいなら、WordPressを選びましょう。プラットフォームに依存したくないという考えがあるなら、WordPress一択です。

福岡の制作会社に相談するときのポイント

福岡には、WordPressを得意とする制作会社もあれば、WixやJimdoでの制作に対応している会社もあります。相談するときは、以下のポイントを伝えましょう。

まず、予算と目的を明確に伝えることです。「初期費用は50万円まで」「月額は2万円以内に抑えたい」「SEO対策に力を入れたい」といった具体的な条件を伝えれば、制作会社も最適な提案をしやすくなります。

次に、将来の展望も共有することです。「最初はシンプルでいいけれど、将来的にはオンライン販売も視野に入れている」といった情報があれば、拡張性を考慮した提案をしてもらえます。

そして、複数の制作会社から提案を受けることも大切です。WordPress推しの会社もあれば、WixやJimdoを勧める会社もあります。それぞれのメリット・デメリットを聞いて、納得できる選択をしましょう。

福岡の制作会社の中には、WixやJimdoでスタートして、後からWordPressへの移行をサポートしてくれるところもあります。段階的なアプローチを提案してくれる会社を選ぶのも一つの方法です。

まとめ:自社に合ったシステムを選ぼう

WordPressとWix・Jimdoは、それぞれに長所と短所があります。どちらが優れているかではなく、自社のビジネスステージや目的に合っているかで判断すべきです。

WixやJimdoは、初期費用を抑えて手軽に始めたい企業、シンプルな機能で十分な企業、自分ですべて管理したい企業に向いています。月額制で気軽に始められ、直感的な操作で誰でも使えるのが魅力です。

WordPressは、本格的に集客したい企業、将来的に機能拡張の可能性がある企業、独自性のあるデザインにこだわりたい企業、制作会社に依存したくない企業に向いています。初期投資は必要ですが、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスは高いです。

福岡でビジネスを展開する企業として、5年後、10年後を見据えた選択をすることが大切です。目先のコストだけで判断せず、自社の成長戦略に合ったシステムを選びましょう。

迷ったときは、福岡の制作会社に相談してみてください。自社の状況を説明すれば、最適な提案をしてもらえるはずです。ホームページは企業の顔であり、重要な営業ツールです。じっくり検討して、後悔のない選択をしてください。

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ゼットン

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 クリエイティブディレクター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。

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