構造化データの整理開始|Search Consoleでの可視化対応終了
2025年9月、Googleは構造化データに関するレポート仕様を大幅に見直し、一部のデータタイプのサポートを終了しました。 
これにより、Search Consoleやリッチリザルトテスト上での可視化ができなくなる項目が発生しています。 
対象となるのは、Course Info(コース情報)、Claim Review(ファクトチェック)、Estimated Salary(推定給与)など、利用頻度の低いマークアップを中心とした複数のデータタイプです。 
今後は段階的にリッチリザルトでの表示も削除される予定で、Web担当者や開発者にとっては「使われていない構造化データの整理」が推奨されるタイミングとなっています。
対象となるデータタイプ
Course Info、Claim Review、Estimated Salary
今回の見直しで、以下の3つの構造化データタイプはSearch Consoleでの可視化対象から除外されます。
・Course Info(コース情報):オンライン講座や教育プログラム情報に使用
・Claim Review(ファクトチェック):事実確認記事や検証コンテンツに使用
・Estimated Salary(推定給与):求人・採用ページなどで給与レンジを示す用途
これらは特定業界向けで汎用性が低く、Googleのリッチリザルトでは今後非表示となります。
Learning Video、Special Announcement、Vehicle Listing
また、以下の構造化データも同様に対象となっています。
・Learning Video(学習動画)
・Special Announcement(特別告知)
・Vehicle Listing(車両リスト)
これらも今後リッチリザルトでの表示が削除され、Search Consoleのインサイトでは確認できなくなります。
変更内容
Search Consoleでのリッチリザルト・テスト対応終了
Googleは2025年9月時点で、上記の構造化データについてSearch Consoleでの「リッチリザルトレポート」および「リッチリザルトテスト」への対応を終了しました。 
対象データを使用しても、警告やエラーは表示されず、単に「未サポート」として扱われます。 
これにより、サイト運営者がこれらのデータを利用しても、検索上での強調表示は行われません。
リスト・APIでのサポートは2025年12月まで継続
一方、Search Console APIやデータエクスポート機能における旧データの参照は、2025年12月まで一時的に継続されます。 
そのため、既存サイトでこれらのマークアップを利用している場合は、早めに整理・削除または別フォーマットへの移行を検討することが推奨されます。
影響と注意点
順位への直接ペナルティはなし
今回の変更は“構造化データのサポート整理”であり、検索順位への直接的なペナルティはありません。
ただし、Search Consoleでの可視化がなくなることで、検証やメンテナンスの精度が低下する可能性はあります。 
誤ったマークアップが残存している場合、Googlebotによるクロール負荷の増加やインデックス遅延が発生することもあるため注意が必要です。
不要な型の整理・削除を推奨
Googleは今回の発表の中で、「使われていないマークアップは削除して構わない」と明示しています。
構造化データは正しいスキーマ構成を維持することが重要であり、古い型を放置することは推奨されません。
Web担当者は、以下の2点を早急に確認すると良いでしょう。
1. 対象となるスキーマ(Course Infoなど)が残っていないか
2. schema.orgの最新版に準拠しているか
まとめ|構造化データも「シンプルかつ正確」へ
2025年9月の構造化データ整理は、Googleが「検索結果の精度」と「処理効率化」を両立させるための取り組みの一環です。
リッチリザルトの対象範囲を明確化することで、検索結果の視認性を高め、AIによる文脈解析をよりスムーズにする狙いがあります。 Webaxisでは今後も、構造化データの変化を追いながら、SEO技術者やサイト運営者が迷わず対応できる最新情報を継続的に発信していきます。